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November 16, 2005

Eclipse CDTでcolinux-daemonをビルド

Windowsと協調して動作するLinuxがcolinuxだ。しかもこのLinuxはプロセッサの特権モードで動作しているという。VMwareとは仕組みが違う。いったいどのようにして動作しているのか?この仕組みを知りたいのである。

colinuxとWindowsの橋渡しをしているのがcolinux-daemon.exeとみている。これはWindowsのコンソールアプリケーションなのだが、幸いソースコードが公開されている。そのソースを見ると、驚いたことにこのアプリケーションはGNUコンパイラ(正確にはMinGW)でビルドしてある。しかもそれだけではなくcolinux用Windowsデバイスドライバのlinux.sysもそうらしい。

MinGWでビルド可能=Cygwinでビルド可能⇒デバッグ情報付きでcolinux-daemon.exeをビルドすればCygwinのgdbでデバッグできる。つまり動作を追うことができると考えた。ちょうどEclipse CDTの使い勝手を調べてみたいところなので、Eclipseでcolinux-daemonビルド&デバッグに挑戦してみることにした。

ワクワクするのう。

投稿者 salmoon : 02:12 AM | コメント (0) | トラックバック

November 11, 2005

Linux Kernel Conference 2005

カーネル開発現場の現状を知りたくて情報収集に行ってきた。日本でLinuxカーネル開発に関わる人たちが、それはもう来るわ来るわ。200〜300人はいたんじゃないかと。オタッキー度もとい専門技術度が最高クラスの1日だった。OSDNの案内ページはこちら

なんといってもLinuxカーネルのコア開発者Andrea Arcangeli氏、Paul "Rusty" Russell氏の講演が目玉だ。このために来た人も少なくないはず。しかしセミナーを1日ずっと聴き続けた結果、もっとも印象に残ったのは、実は両氏の講演ではなかったのである。

( ゚Д゚) ドォ――――ン

勝手にセミナーランキング第一位、それはッ!

NTTデータの原田季栄氏による
TOMOYO Linuxへの道〜使いこなせて安全なLinuxを目指して〜

よく練られた発表資料、説明のわかりやすさ、実機デモのインパクト、流暢な語り口、所々に入り本論とギャップのあるジョーク、質問回答の速さと的確さ、もうシビレました。当初全く関心なかったのに話に引き込まれて興味を持ったのは自分だけじゃないはずだ。
TOMOYO Linuxって何?という方はこちら
TOMOYO LinuxのSourceForgeプロジェクトページはこちら

発表者の説明って、ホント差がある。最もうまかったのはRussell氏だ。なぜ聞く人を飽きさせずにあのように話せるのだろうか?明らかに他の講演者と違っていたのは、間のとりかただった。そして身振り手振りが多い。よく歩き回ってたし。思うに、強弱、明暗、濃淡、速遅、大小などの陰陽がうまく調和するというのが大事な要素のひとつじゃないかと。眠くなった講演は最初から最後まで同じペースで何が重要なのかよくわからない。あと脳が理解するステップを飛ばして説明が進んでいく講演もイカン。ついて行けんちゅうに。

エラそうなこと書いてしもうた

投稿者 salmoon : 11:37 PM | コメント (4) | トラックバック