November 11, 2005

Linux Kernel Conference 2005

カーネル開発現場の現状を知りたくて情報収集に行ってきた。日本でLinuxカーネル開発に関わる人たちが、それはもう来るわ来るわ。200〜300人はいたんじゃないかと。オタッキー度もとい専門技術度が最高クラスの1日だった。OSDNの案内ページはこちら

なんといってもLinuxカーネルのコア開発者Andrea Arcangeli氏、Paul "Rusty" Russell氏の講演が目玉だ。このために来た人も少なくないはず。しかしセミナーを1日ずっと聴き続けた結果、もっとも印象に残ったのは、実は両氏の講演ではなかったのである。

( ゚Д゚) ドォ――――ン

勝手にセミナーランキング第一位、それはッ!

NTTデータの原田季栄氏による
TOMOYO Linuxへの道〜使いこなせて安全なLinuxを目指して〜

よく練られた発表資料、説明のわかりやすさ、実機デモのインパクト、流暢な語り口、所々に入り本論とギャップのあるジョーク、質問回答の速さと的確さ、もうシビレました。当初全く関心なかったのに話に引き込まれて興味を持ったのは自分だけじゃないはずだ。
TOMOYO Linuxって何?という方はこちら
TOMOYO LinuxのSourceForgeプロジェクトページはこちら

発表者の説明って、ホント差がある。最もうまかったのはRussell氏だ。なぜ聞く人を飽きさせずにあのように話せるのだろうか?明らかに他の講演者と違っていたのは、間のとりかただった。そして身振り手振りが多い。よく歩き回ってたし。思うに、強弱、明暗、濃淡、速遅、大小などの陰陽がうまく調和するというのが大事な要素のひとつじゃないかと。眠くなった講演は最初から最後まで同じペースで何が重要なのかよくわからない。あと脳が理解するステップを飛ばして説明が進んでいく講演もイカン。ついて行けんちゅうに。

エラそうなこと書いてしもうた

投稿者 salmoon : 11:37 PM | コメント (4) | トラックバック

July 02, 2005

ESEC2005 終了

組み込み業界のイベントESECが今年も東京ビッグサイトで6/29から3日間、開催された。うち2日間は会場内に入り浸り。自社ブースの説明員担当、他社ブースの情報収集や、専門セミナー参加でけっこう忙しかった。組み込みOSのデバッグ支援ツールに関わる立場で今回気になったことをまとめてみた。

■インテル/AMDがプロセッサに組み込む仮想化技術
VMware、VirtualPCやXenなどがこの仮想化技術のサポートを表明しているそうだ。インテルブースの担当者不在で残念ながら詳細はわからなかった。AMDも然り。
近い将来にCPUエミュレートが高速化され、パソコン上で仮想組み込みシステムを容易にデバッグできるようになるか可能性を探っているところ。

■ガイオテクノロジーのシステムシミュレータ
「No.1システムシミュレータ」をキャッチコピーに大々的にアピールしていた。仮想ハードウェア部品をWindowsGUI上で繋ぎ、仮想シミュレーションシステムを自動作成することでハードウェア、ソフトウェアの動作検証を行うツール。とにかく簡単にシミュレーション環境を構築できるのが売りのようだ。
ICEを用いた実機検証環境からシステムシミュレータ環境へと、動作検証環境の置き換えを提案している。あーあ、先を超されちゃったよ…

■ローターバッハのCPUインストラクションシミュレータ
JTAG接続のデバッグ中とほぼ同様の速度で動作すると説明を受け、見たところ実際にサクサクとSTEP動作していた。このレベルの速度なら問題ないようだが、限界速度がどれくらいなのか聞けばよかったと後で思う。

■CElinux第3回東京テクノジャンボリー開催
ソニーの上田さんにお話をうかがう。7/15(金)に予定されていて、目玉はパナソニックLinuxケータイの開発裏話だそうだ。今回から会合に参加する敷居が下がったもよう。
Linuxのデバッグという観点から我が社はコミュニティに貢献できるのかもしれないし、上田さんもそれを願っておられるご様子。ちなみに京都マイクロコンピュータがCElinuxフォーラムに参加表明している。

■モンタビスタLinux新バージョン
Pro 4.0 は8月リリース。カーネル2.6.10(?)、まずは10種類程度のCPUに対応。リアルタイム性能強化、NPTLサポート、IEEE801.11G無線LANドライバサポート、システム計測機能サポート、GCC 3.4.3。
Mobilinux は CEエディションの後継。Pro 4.0に携帯向けの機能を追加実装したもの。

■イーエルティGPL/LGPLライセンストレーニング
開発工数削減のためのオープンソース活用を模索中なのだが、その際の注意点を知りたかった。GPLライセンス問題、ライセンス侵害チェックツールやライセンストレーニング講座を紹介していた。

■ルネサスSH4
SH4R→SH4Aとグレードアップしたことにより、デバッグ資源とMMU機構に大きな変化がないか知りたかったのだが、詳細はわからなかった。


余談
同時開催のソフトウェア展示会でマイクロソフトのビルゲイツが講演。また同日の別ホールではあのフジテレビが株主総会をやってたらしい。新聞みた限りでは、冒頭から株主が経営陣に怒声を浴びせたり、駆け寄ろうとして抑えられたり、とにかく荒れていたとか。

今年はあちこちで株主総会が真剣勝負の様相を示している。これまで株の持ち合いが多く、また株主利益について真剣に議論されることが少なくて形だけのところが多かったかもしれない。このたびの様相は本来の姿に戻りつつあっていい傾向ではないか。

帰りの電車は寿司ずめ状態、右手が女の子の体にあたった状態で固定され、かなりあせる。下手に動かせば電車男ならぬチカン男疑惑が(滝汗)。しかし動かさないように全神経を集中しつつなんとか乗り切って勝利。

投稿者 salmoon : 11:34 AM | コメント (2) | トラックバック

March 16, 2005

Linuxケータイのソースコード公開

DoCoMo Net アプリケーションダウンロードページより

GPL/LGPL適用ソフトウェアのソースコードダウンロードについて FOMAの一部の機種には、GNU General Public License(GPL)またはGNU Lesser General Public License(LGPL)に基づきライセンスされるソフトウェアが含まれています。該当機種をご購入されたお客様は、当該ソフトウェアのソースコードを入手し、GPLまたはLGPLに従い、複製、頒布及び改変することができます。

N901iC, N900iL, P901i, P700iなどLinux搭載携帯電話のソースコードがダウンロードできる。GPLに則って公開しているもよう。ただしダウンロードするにはN,Pともにケータイのシリアルナンバが必要だ。

カーネルはMontavisita Linux CE ベースらしい。

投稿者 salmoon : 09:03 PM | コメント (0) | トラックバック

January 20, 2005

フルブラウザScope、1500万ダウンロード

フリーのiモード向けフルブラウザScope。パブリックプレビュー版公開後、アクセスが殺到してダウンロードが一時中止になったが、ユーザーからの反響が続々届いているという。ITmediaモバイルより

なんというダウンロード数だ…。iモードユーザの35%にのぼるアクセス数だそうだ。フルブラウザといえば京ぽんだったが、ここにきてFOMA900iシリーズ、505i/506iで使えるようになった。しかもフリーソフト。携帯でWEBブラウザ、狭い画面だがそこまでして見たいものなのか?これだけ関心があるってことは、今後主流になるのかもしれない。

投稿者 salmoon : 12:50 PM | コメント (0) | トラックバック

January 17, 2005

FOMA 700iシリーズ、2005春発売予定

廉価版FOMA端末が間もなく登場,JATE認定モバイル-Tech-On!より

廉価版って、何が違うのよ?OSは搭載されてるんだろうか。JATEのWWWサイトに一定期間ごとの認定機器一覧表があることを初めて知る。どうやらケータイ新機種の発売前にはJATEに登録が必要らしい。ここをたまにチェックしとけば新製品情報がつかめるってことか。
またドコモは中間決済説明会の内容をWEBに掲載していることも知る。今後のドコモの戦略をある程度知るのにここも役立ちそう。

投稿者 salmoon : 12:42 PM | コメント (0) | トラックバック

January 14, 2005

ケータイを振って番号入力,Samsung社

モバイル-Tech-On!より

韓国Samsung Electronics Co.,Ltd.は,3次元の動き認識が可能な携帯電話機を開発した。加速度センサを内蔵することで,細かい動きを3次元で認識し,それを携帯電話機のユーザー・インタフェースに使うことができる。例えばユーザーが携帯電話機を持った手で「3」を宙に書くと,携帯電話機が動きを認識し,「3」をダイヤルすることができる。「3」に短縮番号を予めセットしておけば,この動き入力だけで特定の相手に電話をかけられる。

これおもしろい!決めポーズで電話かけることもできそう。

投稿者 salmoon : 02:39 AM | コメント (0) | トラックバック

ドコモLinuxケータイ向けソフトの開発ツール

組み込み開発-Tech-On!より

米Metrowerks Corp.が,携帯電話機向けアプリケーション・ソフトウエアの開発ツールに乗り出す(発表資料)。OSとしてLinuxを搭載するNTTドコモの「FOMA」端末向けに,同社のソフトウエア開発ツール「CodeWarrior」を基にする。Windowsを搭載したホスト機で動作し,端末のハードウエアが完成する前に,アプリケーション・ソフトウエアの開発に着手できるようにする。

端末のハードウェアが完成する前に〜のくだりはどういうことだろう?Windowsマシン上に端末ハードウェアシミュレータを実現するということなのか?気になる。メトロワークスの発表資料によると

Windowsホストの統合開発環境上でFOMA端末用のネィティブ・アプリケーションの開発を行うことができます。開発用ハードウェアの完成、入手前に開発を始めることができます。

だそうだ。詳しいことは書かれていない。うーむ

投稿者 salmoon : 02:17 AM | コメント (0) | トラックバック

安くて小さいMacとiPodにみるAppleの新戦略

Mac miniとiPod shuffleともに共通するのは,新しいユーザーや新規市場の創出を狙っているということ。これまでと違うコンセプトで新しいニーズを生み,しかも既存の顧客は減らさない。そんな同社の戦略が見えてくる。IT Pro US NEWSの裏を読むより

新聞やテレビで話題になっているMac miniとiPod shuffle。どうですかこの騒ぎは。Appleは上り調子だ。Mac miniはディスプレイ、キーボード、マウスが付属しない。Windowsなどで既に導入しているものをスイッチで切り替えて使うらしい。とにかくMac導入の垣根を低くするためとか。価格は安い。自宅サーバ向けによさげ。iPod shuffleのほうは、機能を絞り込んで簡単にしている。そしてこちらも安い。

iPod人気でAppleに興味を持つ人は増えていると思う。自分もそうだ。しかしうまいタイミングで新製品を出したもんだ。ちょっと買ってみようかなという気になる。新しいコンセプトで新しいニーズを生む。組込みOSデバッグ手法にも適用できるか?

投稿者 salmoon : 02:08 AM | コメント (0) | トラックバック

January 08, 2005

シャープ,高速電力線通信でHDTV動画を伝送

Tech-On!より

松下と同様、シャープがCESで装置デモを行った模様。家電メーカーは電力線通信に力を入れているみたいだ。

投稿者 salmoon : 01:07 AM | コメント (0) | トラックバック

松下・ソニー・三菱電機、電線ネット接続普及へ新団体

ITビジネス&ニュースより

ソニーと三菱が加わって、電力線通信の世界共通規格をつくろうとしている。次世代DVDの規格みたいに陣営を張って別れることはないのか?他の国では何かやっていないのだろうか。

投稿者 salmoon : 01:04 AM | コメント (0) | トラックバック

松下、高速電力線通信を実演、専用LSIを新たに開発

Tech-On!より

装置の概観、内部基板写真が掲載されている。装置はルーター機能を備える。

投稿者 salmoon : 12:54 AM | コメント (0) | トラックバック

松下、米で電線ネット接続機器を先行発売

ITビジネス&ニュースより

ラスベガスで開催された2005 international CES(国際家電見本市)で松下が発表。家庭用電源コンセントを使って家電製品をネットワーク接続できる装置らしい。ADSLのスプリッタのような分配器を使ってネット接続信号を取り出す。セキュリティの問題があるが、ADSL、光接続に続くネットワーク接続方法となりそうだ。電力会社の株を買ったらひともうけできるかもしれない。

ネットワーク接続用の通信ケーブルが不要なのはよい。また光接続より高速な通信(170Mbps)が可能。しかしそんなスピード必要なのか?いま使っているADSLの8Mbpsでも困らないのだが。

投稿者 salmoon : 12:46 AM | コメント (0) | トラックバック

December 22, 2004

ドコモ、MontaVistaに3億円出資

ITmediaモバイルより

ドコモは12月21日、米MontaVista Softwareに300万米ドル(約3億1200万円)を出資すると発表した。ドコモのLinux携帯の機能向上や、開発の効率化を推進することが狙い。

FOMA端末メーカー6社にひきつづき、モンタビスタにも投資。

投稿者 salmoon : 12:45 PM | コメント (0) | トラックバック

ドコモ、FOMA端末メーカーに370億円投資

Mobile:NEWSより

NTTドコモは12月19日、FOMA端末メーカー6社に対し2004年度から2年間で総額約370億円の技術開発投資を実施すると発表した。

ドコモは投資して着々と次世代携帯技術の基盤づくりを進めている模様。auとか他の通信会社はどうするのよ?

投稿者 salmoon : 12:44 PM | コメント (0) | トラックバック

FOMA 901iの3機種に「SH-Mobile」搭載

ITmediaモバイルより

ルネサス テクノロジは12月8日、ドコモのFOMA 901iCシリーズ3機種にアプリケーションプロセッサ「SH-Mobile」が搭載されたと発表した。発売済みの「SH901iC」(シャープ製)のほか、発売予定の「F901iC」(富士通製)、「D901i」(三菱電機製)に使われている。

ほっほう、SH-Mobileですか。これらの機種はSymbian OS搭載だ。ということは、SH-Mobile 搭載 =  Symbian 搭載とみてもよさそう。NとかPはARMとLinuxの組み合わせで決まりか?

だいぶ前の記事だが、仕事にかかわりそうなので記録しておく。

投稿者 salmoon : 12:35 PM | コメント (0) | トラックバック

December 01, 2004

シャープとソニー・エリクソン,FOMA端末の開発で協業

NE ONLINE (2004/11/29)より

今回の発表で,FOMA端末に関して携帯電話機メーカーによるOSの採用方針がはっきりした。Linuxを採用するのが,NECとパナソニック モバイルコミュニケーションズ。Symbian OSを採用するのが富士通,三菱電機,シャープ,ソニー・エリクソンの4社である。NTTドコモは,携帯電話機の購入コストを抑えるために部品やソフトウエアの共通化を進めており,各社のOSの統一もこの方針に沿ったものといえる。ソニーエリクソンの発表記事はこちら

ソニーエリクソンはSymbian勢。今後のケータイOS主流はLinuxとSymbianの2つにしぼられる。NTTドコモがソフトウェアの共通化を進めている…ムムム、この標準仕様をいちはやく掴んでウチの会社の製品開発へ反映したい。携帯電話の購入コストもさることながら、開発期間の短縮には標準化は欠かせない。通話以外の機能追加によるソフトウェア開発量は爆発的に増えているというからな。他の通信会社もいずれ標準化の方向へ進むとみた。

記事の最後にはもうひとつ興味深い内容あり。ドコモはルネサスとTIにLSI開発投資を行い、ルネサスはSymbian、TIはLinuxへの対応を優先するらしい。要チェック。

投稿者 salmoon : 02:18 AM | コメント (0) | トラックバック

November 19, 2004

NEC システムテクノロジーなどが MontaVista 代理店に

Japan.internet.com LinuxTodayより

米国 MontaVista Software は2004年11月16日、 NEC システムテクノロジー株式会社、 東芝情報システム株式会社、 株式会社イーエルティの3社が日本市場で MontaVista Linux の代理店販売を行う、と発表した。

同記事によれば、日本の組込みLinuxプロジェクトでMontavista Linuxのシェアは46.3%。また組込みLinux市場の売上シェアでは63.4%らしい。

FOMA N901i、P901iに搭載されたLinuxもMontavistaであることをET2004のMontavistaブースで知った。お話してくださったのはなんと有馬社長。名刺交換した際に気づいた。光栄です。携帯電話へのLinux搭載がついに実現した喜びが伝わってきた。よかったですねぇ。Montavistaはますます勢いにのっている。

投稿者 salmoon : 02:46 AM | コメント (0) | トラックバック

November 18, 2004

901iシリーズ キター その2

【901i続報】NとPはLinux,DはSymbianに,OS変更は発売時期にも影響 (2004/11/17)

NTTドコモが発表した「901i」シリーズ5機種のうち,3機種が「900i」シリーズの前機種からOSを変更した(関連記事)。「Symbian OS」を採用した「FOMA D901i」と,Linuxを使った「同N901iC」と「同P901i」である。いずれも前機種はμITRONを基にした独自OSを利用していた。なお,「同N900i」の法人需要向け派生機種「N900iL」はLinuxを既に搭載している。N900iLは2004年11月16日に発売されたばかりである。

NECだけでなく、松下も同時期にきた。

投稿者 salmoon : 01:48 AM | コメント (0) | トラックバック

901iシリーズ キター その1

【速報】901iシリーズは「SH」から,11月26日に発売 (2004/11/17)

NTTドコモは,同社のFOMA端末の新版である901iシリーズについて概要を発表した。先陣を切ってまず2004年11月26日に発売になるのは,シャープ製の「FOMA SH901iC」である。同端末は同年10月22日に電気通信端末機器審査協会(JATE)の認定を受けている。

とうとうきました。ケータイOSの世代交代。

投稿者 salmoon : 01:43 AM | コメント (0) | トラックバック

Embedded Technology 2004 はじまる

横浜市みなとみらいのパシフィコ横浜でET2004が11/17から3日間開催。ウチの会社もブースを出している。開発した製品の説明員として初めて舞台(?)に立つも、お客さんに思うように伝えられず自分の足らなさを痛感する。何事も経験しなければわからないもんだと思う。

他社のブースをまわって情報収集したり、セミナーに参加。今夏のSWEST6で知り合った人と再会したりも。SESSAMEのブースで販売していたテキスト(組込みソフトウェアに関する教育・育成ワークショップ 初級、中級編)が欲しくなる。また過去のワークショップの講演と資料を使ったeラーニングデモを見る。参加できなかった人にとっては、なかなかいいんじゃないか。しかし一方的に見るだけじゃ今ひとつだ。

今年組込み業界へ転職したのだが、ウチの会社を知ったのは去年のETだった。確か有給休暇をとってこの業界を調べに行ったんだっけ。もう1年たつのか。早いなあ…

投稿者 salmoon : 01:09 AM | コメント (0) | トラックバック

November 16, 2004

ドコモ、FOMAと無線LANのデュアル端末「N900iL」を発売

ITビジネス&ニュースより

NTTドコモは、携帯電話のFOMAに無線LAN機能を追加したデュアル端末「N900iL」を16日から法人向けに発売する。社外においてはFOMAによる音声通話およびiモードコンテンツを利用、社内では無線LAN上のIP電話機能により、内線として使用することができる。

記事で何もふれられていないが、これがNEC初のLinuxケータイだよな。法人向けの端末なので一般の人が眼にする機会はなさそう。IP電話ケータイも初めてか。この端末は一般向け機種のためのテストも兼ねているのかもしれない。

投稿者 salmoon : 01:29 AM | コメント (0) | トラックバック

November 12, 2004

Motorola社,LinuxケータイのGUIにQt/Embeddedを採用

NE ONLINE (2004/11/11)より

ノルウェーのソフトウエア企業であるTrolltech社は,米Motorola, Inc.のLinux搭載携帯電話機「E680」と「A780」に,Trolltech社のC 言語を使った組み込み向けGUIライブラリ「Qt/Embedded」がされていると発表した(発表資料)。Trolltech社のQtは,パソコン向けLinuxのデスクトップ環境である「KDE」で使われているGUIライブラリで,これを組み込み向けに作り直したものである。携帯電話機以外ではこれまでシャープの携帯情報端末(PDA)「ザウルス SL」シリーズなどで採用実績がある。

Qt/EmbeddedのほかにGUIライブラリの選択肢はなかったのだろうか。組み込み用GTK+はないのか?

記事によれば、NECのLInuxケータイ端末は N900iL というモデルで無線LANを搭載。ウィンドウマネージャには独自開発のMTWSを採用。法人市場向けらしい。2003/9/20の記事
これが2004年冬に開発されるという機種なのだろうか。

投稿者 salmoon : 12:43 PM | コメント (0) | トラックバック

November 02, 2004

CELF、家電Linux技術者向け会合を初開催

NE ONLINE (2004/11/01)より

デジタル家電のソフトウエア基盤を機器メーカー自らの手で作ることを目標に,ソニーや松下電器産業らが設立した業界団体「米CE Linux Forum」(CELF)が,組み込みソフトウエア技術者を対象とした会合を初めて開いた。国内の大手機器メーカーやLinuxのディストリビュータなどから,80名以上の技術者が参加した。会合では各社が現在,取り組むデジタル家電向けLinuxの開発状況について発表し,併せて開発における疑問点に対して質疑応答形式で意見交換を行った。

CELFに参加する日本の技術者同士が日本語で交流した初めての会合らしい。英語ベースのメーリングリストだとなかなか活発な意見がでないのか。具体的な内容を知りたいもんだ。来月も国内で会合があるという。これまでよりも議論を加速させ早く成果を出す狙いがあるのか? まさかMontavista Linuxを意識したものではあるまいな。

投稿者 salmoon : 02:51 AM | コメント (0) | トラックバック

NECエレと米MontaVistaが組込みLinuxで提携

NE ONLINE (2004/11/01)より

NECエレクトロニクスと米MontaVista Software,Inc.が組み込みLinuxで包括的な業務提携を行うと発表した(ニュース・リリース)。提携の骨子は次の3つ。(1)コーポレート・レベルでのライセンス提携,(2)Linux Support Package開発の協業,(3)MontaVista社の組み込みLinuxのNECエレクトロニクスによる再販認可,である。契約期間は1年で,毎年更新する形を採る。

きたきたきたきた〜きましたよ!!
NECエレクトロニクスはMontaVisata Linux路線確定。これにより自社プロセッサの売上増加、家電Linuxの主導権を握っていくつもりか。MontaVistaからすれば、大手の顧客をつかんだ上に組込みOS標準の座へと近づいたわけだ。

CE Linuxとの係わりはないんだろうか。Sonyや松下はどう見るのかねぇ。NECではなくNECエレクトロニクスなのでCE Linuxとは別の道を行くのかもしれない。

投稿者 salmoon : 02:34 AM | コメント (0) | トラックバック

October 28, 2004

ケータイ、フル・ブラウザ時代が始まる

ケータイ on Businessより

ポイント
1) フル・ブラウザならパソコン向けサイトを携帯電話で表示可能
2) 搭載端末が徐々に増える兆し,アプリでの提供もスタート
3) パケット量が膨大になるため定額プランなどの併用が不可欠

現状、フルブラウザ搭載の電話機はDDIポケットのAH-K3001V(PHS)いわゆる「京ぽん」だけだが、今後増えていくらしい。パソコン並みにWEB閲覧できるのは便利だが、パケットが増え、通信料が膨大になるのが難点か。

投稿者 salmoon : 12:47 PM | コメント (2) | トラックバック

いよいよ国内にも登場「スマートフォン」とは?

ケータイ on Businessより

ポイント
1) 携帯電話の通信機能と,PDAのプログラマブルな機能を併せ持つ
2) メールやWebなどのインターネット利用環境はパソコンと同等
3) データを取り込み,オフラインでも情報端末として使える

スマートフォンと現行の携帯電話の比較表(3ページめ)をみると、スマートフォンの搭載メモリは携帯電話の10〜50倍となっていて最大50MB。こんな規模だったのか。

電話機の技術はまだまだ広がりそうだ。携帯電話の国内出荷台数について2004年上半期は減少したと新聞にあった。スマートフォンの登場でどう変わるのか。

投稿者 salmoon : 12:40 PM | コメント (0) | トラックバック

October 27, 2004

携帯電話にHDD搭載

10/26日経新聞の企業2面より

日本電産の永守社長がインタビューに答えた内容の一部
記者: 主力のハードディスク駆動装置(HDD)向け小型モーターは携帯音楽プレーヤー向けに需要が拡大している。
永野社長: 来年は携帯電話にもHDD搭載が始まる。全体の二割に載れば、年間1億2千万台だ。携帯情報端末への採用も始まり用途は広がっている。

来年からHDD搭載のケータイが世に出るという。日本電産といえば小型モーターの会社。経営が悪化した会社をM&Aで買収、立て直して成長を続けている。NHKの番組 週間 経済羅針盤 で社長がゲスト出演。これまで買収した会社は23社と紹介された。とにかく前向きのパワー溢れる人柄だったのが印象的だ。その日本電産の社長が言っているのだから、HDD搭載のケータイは本当だろう。そうすると携帯電話への汎用OS搭載がますます加速しそうな予感。

確か夏に韓国三星がHDD搭載ケータイの試作品を発表していた。日本でも実現するとなれば、どのような形態のケータイになるのだろうか…落としたりしようものなら一撃で逝ってしまうんじゃないか。そこのところが心配だ。

投稿者 salmoon : 02:04 AM | コメント (2) | トラックバック

October 26, 2004

デンソー、Linuxを搭載したカーナビを展示

NE ONLINE 10/25記事より

デンソーは,OSにLinuxやWindows CEといった汎用OSを採用するカーナビの試作機を展示した。具体的にはLinuxだけを実装したカーナビと,Windows CEとμITRONを共に実装したいわゆるハイブリッドOS型カーナビの2種類である。後者はこれまで展示会などで見せたことはあったが,前者のLinuxを採用したカーナビの披露は「今回が初めて」(同社)という。

この後に続く内容に興味を持った。今のところ汎用OSを用いたカーナビ商品化の予定はないという。理由は2つ。
1) メモリ容量が増え、コスト高になる
2) 信頼性と応答速度の点でITRONに劣る

現状、カーナビはITRON全盛ということだ。しかし疑問がある。
メモリ管理機構(MMU)を持つMPUを用い、仮想メモリの仕組みを使えばメモリは減らせるんじゃないのか?このことを加味したコスト比較なのだろうか。また組込みLinuxの応答性は改善されつつある。プリエンプティブカーネルしかり、モンタビスタの優先度継承スケジューラしかり。ただ信頼性は懸念事項だが。ITRONの信頼性はそんなに高いのか。いずれカーナビが多機能化すれば、マルチタスクに適した汎用OSを使うことになると思う。

投稿者 salmoon : 01:54 AM | コメント (0) | トラックバック

October 21, 2004

自動車への搭載に最適化した組み込みLinux発表

米Freescaleと米Metrowerks,自動車への搭載に最適化した組み込みLinuxを発表 IT Pro US News Flashより

米Metrowerksと米Freescale Semiconductorは,Freescale社のドライバ情報システム用アーキテクチャ「mobileGT」と開発プラットフォーム「Total5200」向けに最適化した組み込み型Linux「Linux Board Support Package(BSP)」を提供する。両社が10月18日に明らかにしたもの。「Linux BSPによって,無線,グラフィックス,オーディオ,GPS技術などを組み込んだ,さまざまな車載ネットワーク製品の開発が可能になる」(両社)

自動車にも組込みLinuxの波が来始めたか。トヨタは独自OSを模索してるし、マイクロソフトは Windows Automotiveで市場を狙っている。

自動車の走行、停止を制御する機構の不具合は人間の生死にかかわる。したがって挙動自体を制御する部分と、その他のナビゲーションや電話、マルチメディア制御の部分でOSが2つに分かれると思う。最初は後者に導入されると見ているのだが、どうだろう。

投稿者 salmoon : 12:40 PM | コメント (0) | トラックバック

ウィンドウズXPメディアセンター2005 日本語版発売

NIKKEI NETより

今回のバージョンから、各メーカーが発売するパソコンだけでなく、家電量販店などの独自ブランドパソコンや自作パソコンにも組み込めるようにした。利用層を広げ、同社が積極的に展開する家庭用娯楽事業への足がかりにする狙いがある。

むむむ、なんだこれは?デジタル家電向けのOSなのだろうか。だとすると Windows CE との住み分けはどうなるんだろ。

投稿者 salmoon : 01:07 AM | コメント (0) | トラックバック

守る任天堂、攻めるソニー

携帯ゲーム対決で負けられない事情 - nikkeibp.jpより

年末商戦に向けて、携帯ゲーム機の新製品が相次いで登場する。「ゲームボーイ」で事実上の独占状態にある任天堂の「ニンテンドーDS」と、新規参入となるソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)の「プレイステーション・ポータブル(PSP)」だ。

任天堂が重視するゲーム性の向上 vs ソニーの追求する高機能・多機能。この戦いもさることながら、もうひとつの注目点があると記事は言っている。10年前に据え置きゲーム機市場をソニーに奪われた任天堂が今後携帯ゲーム機のシェアを守ることができるか?あるいは昨年ゲーム事業の営業利益を40%落としたソニーが携帯型ゲーム機投入で巻き返しできるか?

スーパーファミコンからプレステへと家庭用ゲーム機シェアが逆転した10年前の対決。今回はどうなるのか?みものだ。

組込みの観点からすると、もうひとつふたつ気になる。任天堂ARM vs ソニー MIPS。どちらのプロセッサが広まるのか。製品仕様ハックと改造はどちらが楽しいのか。(^^)

投稿者 salmoon : 12:43 AM | コメント (0) | トラックバック

October 15, 2004

シャープが初の2位、上半期の携帯電話国内販売

nikkeibp.jpより

ガートナー ジャパンは2004年1月〜6月における携帯電話機の国内販売台数を発表した。これによるとシェア2位にシャープが初めて立った。長らく2位の座を占めてきたパナソニック モバイルコミュニケーションズは3位に転落した。

シェア1位はNEC(21.9%)、2位シャープ(14.2%)、3位パナソニックモバイル(13.9%)だそうだ。この順位で進めば国内の携帯電話OSはSymbianよりLinuxのほうが優勢か。

NECはウチのお客さんなのだ。やはりNECは比重大きいんだなぁ。会社が力を入れるのもわかるよ。

投稿者 salmoon : 12:42 PM | コメント (0) | トラックバック

NTTデータとVAリナックスが障害解析ツールを無償公開

IT Pro ニュースより

NTTデータとVAリナックスは10月13日,Linuxの障害解析ツール「ミニカーネルダンプ」をオープンソース・ソフトウエアとして公開した。ミニカーネルダンプは,障害発生時に,外部の記録装置に情報を記録するツール。他の同種のツールが正常に動作しなくなるような深刻な障害でも,情報の記録が可能という。

カーネルとミニカーネルが同一システム上に同居するところがおもしろい。どんな仕組みなんだろ?デバッグ用サーバの類とは異なるんだろうか。SourceForgeのMini Kernel Dumpプロジェクトを見ると、KEXECのコードを流用しているそうだが。ちなみにKEXECはカーネルの高速リブートを実現する仕組みだ。

Mini Kernel Dumpのページはちょっと読みにくい英語だなぁ。

投稿者 salmoon : 02:31 AM | コメント (0) | トラックバック

MontaVista社、優先度継承付きのLinuxを開発

NE ONLINE (2004/10/14)より

組み込みLinuxディストリビュータ最大手の米MontaVista Software, Inc.は,優先度継承付きミューテックスを持たせることで応答性を高めた組み込みLinuxカーネルを開発した(発表資料)。通常のLinuxカーネルの最悪応答時間は約100ms程度だが,今回開発したLinuxカーネルでは数10μsを実現した。一般的なリアルタイムOSの最悪応答時間は数μsであり,対抗できる水準まで応答性を高めたとする。

ムホッ!最悪応答時間100msを10μsに短縮って、1/10000じゃないすか。やってくれたよモンタビスタ。技術力をアピールしてるねぇ。デジタル家電や携帯電話など、応答性要求がシビアな組み込み機器に威力を発揮しそうだ。非常に興味深い。

仕事でMontavista Linuxを使っているのだが、カーネルが明らかにオカシイ動きをすることがたまにある。また標準サポートキットでさえコンパイルできなかったりする。どどどどうなのよこれ。

投稿者 salmoon : 01:40 AM | コメント (0) | トラックバック

October 13, 2004

仏テレコム、ノキアと携帯電話次期OSで技術協力

ITビジネス&ニュース:携帯電話、新たな競争段階

携帯電話機最大手のノキアはフランステレコムと次世代携帯電話の基本ソフト(OS)の開発などを含む広範な技術協力を進めることで合意、オリラ会長が8日にパリで覚書に署名した。仏最大の通信事業者と組むことで、次世代OSの主導権争いを優位に進める狙いとみられる。

ノキアの次世代ケータイはSymbian OS搭載だそうだ。日本国内では下記のようになっている。NECは今年の冬にLinux搭載のケータイを開発すると報道していた。NECのFOMAが製品化一番乗りか?

Symbian --- シャープ、三菱、富士通
Linux --- NEC、松下

投稿者 salmoon : 12:34 PM | コメント (0) | トラックバック

Wind River社の新しい開発環境

「ケータイやWindows PDAには興味がない」,Wind River社CEOが会見 (2004/10/07)

米Wind River Systems, Inc.は,新しい開発プラットフォームをリリースする予定であることを明らかにした。同社のPresident, CEO, and ChairmanであるKen Klein氏(写真)が2004年10月7日,東京都内での来日会見で「予告編」として,「開発環境の拡張と新しい開発プラットフォーム,そしてLinux対応ツールに関して,近々,エキサイティングな発表をする予定」と話した。正式発表は2004年11月1日を予定している。

Wind River社の主力製品は、VxWorks路線からLinux、その他OSサポートへと方向が変わっている。日本市場では、デジタルTVやデジタルカメラ向けに開発ツールが採用されているという。

いったいどんなものを出してくれるというのか?
エキサイティング!な発表を待つことにしよう。

投稿者 salmoon : 01:20 AM | コメント (0) | トラックバック

September 30, 2004

Windows CE 5.0 日本語版発売

ITビジネス&ニュースによると9/28に販売開始された。特長は国産OSのTRONと強調して動作する点。制御はTRON、GUI制御とネットワーク機能はWindowsCEが受け持つ。携帯端末や家電製品などへの普及を目指している。

おおっと来ましたよWindowsCE。TRONとの協調性を売りものにしている。デュアルOSにしてそれぞれのOSが得意分野を担当するのもアリか。しかし開発は手間が余計にかかってやりにくくないのか?2つのOSのスキルが必要だし、OS間の同期を考えないといけないし。利点がどれくらい大きいのかイマイチわからない。

Windows CE の概要(マイクロソフトのページより)

Windows CE 5.0 は、コンシューマ エレクトロニクス製品、ゲートウェイ、工業用コントローラ、モバイル ハンドヘルド デバイス、IP セットトップ ボックス、VoIP フォン、シン クライアントなどの小さいフットプリントを必要とする32ビットベースの次世代ネットワーク接続型デバイスを迅速に構築するための、マイクロソフトの最新、最先端のリアルタイム組み込みオペレーティング システムです。

Windows CE 5.0 では、従来よりも約25%拡張した250万行がシェアード ソースコードとして公開されています。ライセンス購入の前に webサイトから無償で入手できる評価キットで Windows CE 5.0 のシェアード ソースコードの内容を確認していただくことができます。

投稿者 salmoon : 01:19 AM | コメント (0) | トラックバック

September 29, 2004

NECエレ、携帯向けマルチCPUコア採用

NECエレクトロニクスは,携帯電話機向けのアプリケーション・プロセサ市場に参入する。最初の製品となる「MP211」は,英ARM Ltd.の200MHz動作のCPUコア「ARM926EJ-S」を3個と,NECの200MHz動作のDSP「SPXK6」を内蔵する。今回実装した並列処理技術は,NECの研究・開発部門が10年間に渡り取り組んできたものであり,「携帯電話機向けのアプリケーション・プロセサで複数コアを製品化したのは初めて」(同社)という。NE ONLINEの記事より抜粋

ARM926EJ-Sが3個搭載されたプロセッサか。NECエレクトロニクスは、複数のCPUコアを利用することで得られる利点として高性能と低消費電力の両立ソフトウエア開発効率の改善を挙げているそうだ。また、使用例として地上デジタル放送への適用がある。2005年第一四半期から量産するってことは、来年の携帯電話上位機種はマルチCPUコアになるってことかい。

ARM926EJ-Sはつい最近まで仕事で扱っていたプロセッサ。動作検証につぐ検証を行ったのであった。自分になじみのある製品は気になる。

投稿者 salmoon : 01:25 AM | コメント (0) | トラックバック

September 27, 2004

ナムコ、NVIDIA製プラットフォームで次世代ゲーム

ITビジネス&ニュースによると、ナムコは次世代アーケードゲーム・プラットフォームに NVIDIA System N2 を採用した。

NVIDIA System N2は、以下のコンポーネントから構成される予定。
 ・nforce2ベースのマザーボード
 ・GeForceグラフィックス・カード
 ・Linuxオペレーティング・システム
 ・OpenGLグラフィックスAPI

Linux キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!

現在、アーケードゲームのプラットフォームにおいては、入手が容易で標準的なオペレーティング・システムをベースにして、柔軟性とオープン性を向上させた「PCアーキテクチャ」を採用する傾向が増えつつありますが、今回の画期的な展開もこうしたトレンドの一端をなすものです。

最近の傾向だそうな。

全然関係ないのだが、「キター」のアスキーアートを探していてフラッシュを発見。音声とアスキーアートのコラボレーションにワロタ。

投稿者 salmoon : 08:13 PM | コメント (0) | トラックバック

松下の転職セミナーに参加

きのう松下電器のテクノロジー&キャリアフォーラム2004に行って情報収集してきた。開発現場の技術者が最新の技術動向を発表。テーマは4つ。興味のある順に並べると

1) 携帯電話へのLinux導入について
2) CE Linuxフォーラム活動
3) Uniphier構想
4) 家電製品とJAVA

携帯電話、デジタル家電製品は、ネットワーク接続機能追加によるソフトウェア開発量が尋常でないそうだ。指数関数的に増加しているという。ソフト爆発という表現もあった。そこで商品分野の壁を越えてソフト資産、ハードウェア資産の共通化を行い、開発コスト、期間を削減しようというのが松下の狙いだ。Linux導入にしろ、Uniphierプロセッサ開発にしろ結局はそこに行き着く。

興味深かった点が2つある。
CE Linuxの成果の一部が本家Linuxに採用された
デジタルTVでは、必要に応じてJAVAコードが放送側からTVにダウンロードされ、実行される

Linux起動時のBOGOMIPS値計算をスキップできるようなオプション設定がカーネル2.6.9-rc2に追加された。CE Linuxフォーラムは仲間募集中だそうだ。
デジタル家電とJAVAってどういう関係にあるのかわかってきた。デジタルTVを皮切りに、今後の家電製品は必用な機能をJAVAでオンデマンド実行する流れになりそう。

うちの会社もCE Linuxフォーラムに参加してみたらどうよ?

ところでセミナー会場受付の小柄な女の子がかわいらしいのなんのってもう。

眼が合って微笑まれてドキドキですよ (;゚∀゚)=3ムッハー!!!

投稿者 salmoon : 05:09 PM | コメント (0) | トラックバック

September 25, 2004

携帯型ゲーム向け統合開発環境発売

NE ONLINEによると、Metrowerks社は、ニンテンドーDSやPSP用の統合開発環境CodeWarriorを発売した。9/24から開催中の東京ゲームショウ2004で展示している。

ニンテンドーDSはARM9とARM7の2種類のCPUを実装。それぞれどんな処理を担当するんだろうか。ゲームボーイアドバンスは確かARM7のみだった。PSPはMIPS系のR4000を2つ搭載。今後の開発ツールやデバッガはマルチCPU対応を求められるということか?

ゲームボーイの仕様がマニアによってハックされたように、これらゲーム機も解析されるんだろうきっと。そしてエミュレータが開発され…PCで遊べるようになると。あるいは「Linuxで目覚めるぼくらのPSP!」とか本が出たりして。

ニンテンドーDSやPSP以外のゲーム機用CodeWarriorが既に存在するようだ。うちの会社の製品と一部競合してるじゃないか。これは調べてみなければ。

投稿者 salmoon : 12:45 PM | コメント (3) | トラックバック

September 16, 2004

NECとノキア、日欧間で携帯新技術試験

ノキアは携帯端末の世界市場で30%のシェアを握る。NECは2%程度。おまけに来春からノキアは日本の携帯市場に参入する、いわばNECのライバルだ。そんな日欧の有力メーカーが協力して実験をしたらしい。(ケータイWatch
IMSというそうだが、どうもTCP/IPによるマルチメディアデータの通信技術のようだ。複数人数の音声チャット、テレビ電話の際の通信負荷を軽減できるという。IPv4とIPv6両方のIPプロトコルに対応する。実験に使われたのは、Linux搭載の端末なのか?

ふと疑問に思った。現在の携帯電話はWeb閲覧やメール送受信ができるのだが、そのとき携帯にIPアドレスが割り当てられるのだろうか?いや、そんなことしてたらアドレス足りなくなるからできないよな。どんなプロトコル使ってんだろ。

投稿者 salmoon : 01:22 AM | コメント (0) | トラックバック

September 13, 2004

トヨタと日産、電子制御ソフトの規格統一

今や自動車はハイテク化し、各部が電子制御されている。車載コンピュータシステムの制御ソフト規格を日本の大手二社が共有する。9/10の NIKKEI NET記事
ネットの記事には書いてないのだが、新聞にはさらに興味深い内容があった。マイクロソフトが車載用OSとして「Windows Automotive」を開発していて、トヨタに歩み寄っていること。そんなOSあるのかよ。調べて見たら、数年前からあったみたいだ。

2002/3/5 BMW 7シリーズにWindows CE for Automotiveが搭載
2003/4/24 車を.NETの枠組みに取り入れるWindows Automotive 4.2が発表

マイクロソフトは車載用標準OSの地位を狙っているのか。自動車産業は巨大な市場だからなあ。抜け目ないねまったく。しかしトヨタは慎重だ。ブラックボックス化されたOSを導入すれば安全面やコスト面で主導権を握れないからだそうだ。記事にあるように、パソコン販売メーカーはマイクロソフトにオイシイところを持って行かれた。それも避けたいようだ。

自動車にもOSですか。果たして定着するのか?どのOSがシェアを握るのか?今後の動向が気になる。ところでホンダはどうするのよ?

投稿者 salmoon : 12:50 AM | コメント (0) | トラックバック

September 12, 2004

松下の転職セミナー

松下ネタでもうひとつ。9/26(日)に、テクノロジー&キャリアフォーラム2004が東京のパナソニックセンターで開催される。以下は案内文。松下はLinuxを家電標準OSとしたいらしい。また、今年度もキャリア採用300人を予定。ナイショでエントリーして、情報収集してこようかなっと。

〜最前線の技術者が語る、次世代情報家電開発の舞台裏〜

昨今、PCメーカー陣営が積極的にホームエレクトロニクス分野へ参入するなど、デジタル情報家電開発においては、業界の垣根を越えた競争が激化しています。PC中心のネットワークから、機器すべてが繋がるユビキタスネットワーク社会の実現へ向け、松下電器では世界のリーディングカンパニーと連携し、「Linux」をデジタル情報家電標準OSとすべく、取り組みを進めています。今回は次世代情報家電の開発責任者が、家電機器開発における「Linux」の重要性、最前線の開発現場について熱く語ります。是非、このセミナーを通じて松下電器の「技術」「製品」「人」に触れ、松下電器に共感していただきたいと思います。

開催日 9月26日(日) 13:00〜(12:30受付開始)
場所 パナソニックセンター
住所/東京都江東区有明2丁目5番18号
交通/ りんかい線「国際展示場駅」下車徒歩1分。ゆりかもめ「有明駅」下車徒歩1分
主催 松下電器産業株式会社

プログラム
1. 組み込みLinuxの携帯電話適用に向けた技術開発
2. 変貌を遂げるデジタル家電機器を支えるシステムLSIのソフトウェア技術
3. 組み込み家電機器へのJava適用
4. 松下電器およびForumにおけるLinuxの取り組み

投稿者 salmoon : 02:12 AM | コメント (0) | トラックバック

松下が人材スカウト子会社

NIKKEI NET 9/11の記事。求人案内を通じてライバル会社に事業戦略が漏れるのを防止するのが狙いか?Yahooリクナビ松下の家電OSがらみ求人情報を調べてみた。確かに動向が読める。Linuxカーネルソースを読んで改良できる人を歓迎するという。そんなレベルの人はいったい日本にどれくらいいるのか疑問。松下の家電は今後、Linux + Java が主流?

松下電器産業株式会社 [ 掲載・更新:9/1(水) ]
Linux・JAVA技術者


ユビキタス・ネットワーク社会を実現するためのプラットフォーム開発

ネット家電や携帯情報端末、カーマルチメディアなどを駆使して、いつどこにいても様々なネットワークを介して、いろいろな同一サービスが受けられる、ユビキタス・ネットワーク社会を構築することが、松下の大きなテーマとなっています。これを実現するため、それぞれのデジタル機器に向けたJava Profile開発や、これらデジタル機器の次世代OSとしてのLinux開発など、松下では積極的な取り組みを推進中。便利で豊かな新しい社会の仕組みを創り上げていくというダイナミックな事業に、あなたも参画しませんか。エンジニアにとって興味深い、最先端のテーマがここにはあふれています。

募集要項
募集の背景:
今の松下が持っていない才能やセンスを持った人と、もっともっと出会いたい。2004年度中に、300名のキャリア採用を実施します。

仕事の内容 次世代デジタル機器・次世代携帯端末のプラットフォーム開発等

【具体的には】
・デジタル家電向けLinuxOSの研究開発、LinuxOS採用のデジタル家電向けソフトウェア・システム開発
・Blu-rayディスクレコーダー、AVCサーバなど、次世代AV関連商品のプラットフォーム構築
・デジタル家電向けJava Profileの開発、リファレンス実装開発等
・次世代携帯端末に最適なプラットフォームの基本仕様検討や設計仕様の構築
・カーIT端末・カーナビ・カーAV機器・ETC等のプラットフォーム開発

対象となる方 大学院・大学・高専卒

【具体的には】
■必須の経験・知識(以下いずれか)
・OS開発経験またはOSとコンピュータアーキテクチャに関する理論について理解のある方
・Linux(またはUNIX)に関する知識・経験ある方(カーネルを書き換えられるレベルにある方は特に歓迎)
・組込みOS開発経験者でJavaを用いたソフト開発経験が2年以上あり、Javaミドルウェア内部に関する知識・理解を有する方
■歓迎する経験・知識
・ハードウェア(デジタルロジック)に関する知識
・デジタルAV、画像処理、リアルタイムOS、ネットワーク等の知識・経験
・XML、HTMLに関する知識
・英語力(TOEIC650点以上)

投稿者 salmoon : 01:51 AM | コメント (0) | トラックバック

September 08, 2004

音源に携帯かざし曲名検索

日経の企業ニュースによれば、携帯電話をテレビやラジオのスピーカに20秒程度かざすと、曲を識別して曲名を教えてくれるサービスが10月から試験的に始まる。さらに着メロダウンロードに連携するらしい。NTT、うまい仕組みを考えたなあ。

しかしいったいどうやって曲を識別するんだろうか?そんなことが可能なのか。技術が気になる。サンプリングしてデジタル変換し、何かのパターンを比較するんだろうな。携帯電話にOSが搭載されればもっといろんなことができそうだ。新しいアイデア・仕組みを考えるのは難しいが面白い。エンジニア魂が刺激されるのである。

投稿者 salmoon : 01:11 AM | コメント (2) | トラックバック

September 05, 2004

NEC、ケータイソフト開発の統括部署

8/26のNE ONLINE記事によると、9/1付けで新部署設立。中国への携帯電話市場参入、日本市場への海外メーカー参入対策か。部署名は、モバイルソフトウェア事業本部。どこにあるんだろ?鴨居かな。

・NECは携帯電話機のOSとしてLinuxを採用する方針を既に打ち出している
・NEC全体ではLinux関連技術者を2005年度までに3000人に増員する計画であり,これらの人員を携帯電話機向けソフトウエアの開発に活用することも想定する

この辺が仕事にかかわりそうで気になるところ。ここのところNEC携帯電話開発関連のニュースをよく眼にするなぁ

投稿者 salmoon : 11:58 PM | コメント (0) | トラックバック

September 02, 2004

松下、デジタル家電共通のLSI開発

NIKKEI NET 9/1の記事によると、松下は自社の家電製品に共通して搭載できるチップUniPhier(ユニフィエ)を開発したとな。またソフトウェアも共通化するらしい。製品の開発期間短縮とコスト削減を狙っている。

気になるのは、どんなOSが使われるかという点。今後のデジタル家電はマルチプロセス当たり前になると思う。音を出しながら通信とか、映像再生とか。松下はSonyと組んでCE Linux立ち上げたり、Linux技術者をかき集めている。採用OSはLinuxとみた。

投稿者 salmoon : 12:21 AM | コメント (0) | トラックバック